神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
都筑区版 公開:2018年11月1日 エリアトップへ

折本小3年1組 校章の“野いばら”再生 卒業までに開花目指す

教育

公開:2018年11月1日

  • LINE
  • hatena
挿し木を前に3年1組の児童と白須教諭(左中段)
挿し木を前に3年1組の児童と白須教諭(左中段)

 折本小学校3年1組の児童は、同校の校章にある植物「野いばら」を再生させる活動に取り組んでいる。卒業するまでに花を咲かせ、校内にバラ園を作ることを目標にしている児童らを取材した。

 来年70周年を迎える同校。開校当時、学区内のあちこちで自生していた野いばらのように「子どもにも清楚でたくましく育ってほしい」という願いから、真宗大谷派真照寺(折本町)の先々代住職である故・雲井麟靜氏が同校の校章を考案した。

 しかし、3年1組の33人からは「野いばらなんて見たことない。今でも残っているのかな」という声が上がり、4月から授業の一環として花を探すことに。同寺院の雲井耀一住職や町内会員など、多くの人に会い情報を集めたが、見つけられなかった。捜索から4カ月経った頃、地域住民から大熊町在住の斉藤久一さん(69)の農地にあるかもしれないとの連絡が入った。

 児童はすぐさま現地に駆けつけ野いばららしき植物を発見したが、開花時期が過ぎており自分たちでは判別できなかった。そこで仲町台にある種苗会社(株)サカタのタネの新井裕之さんに調査を依頼。葉の色や形などから、野いばらと確認された。斉藤さんは「言われてみれば昔はこの一帯白い花が咲いていた。子どもが忘れかけていた都筑の原風景を思い出させてくれた」と目を細める。

 斉藤さんから枝を分けてもらった児童は、9月20日から挿し木にして花を再生させる取り組みを始めた。卒業までに花を咲かせ、いずれは校内にバラ園を作ることを目指しているという。

 担任の白須沙也香教諭は「どんどん愛着が湧き、毎日水やりを取り合うくらい、子どもたちは本気で育てている」と話す。

「すみかを作りたい」

 挿し木にしてから約1カ月経った10月23日、野いばらの様子を観察する授業が行われた。12本植えたうち2本は枯れてしまったが、残った枝からは葉や根が出ており、子どもたちは声を上げて喜んだ。高村みこさんは「人が大勢住むようになったから野いばらは少なくなったと思う。今度は私たちがすみかを作ってあげる番」と目を輝かせた。

野いばらをモチーフにした校章
野いばらをモチーフにした校章

都筑区版のトップニュース最新6

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月25日

読書検定高校の部でV

サレジオ学院高水さん

読書検定高校の部でV

「本好き」の共感集める

4月25日

「子育てあるある」を一緒に

特別養子縁組おしゃべり会

「子育てあるある」を一緒に

27日、ポポラで

4月18日

ジャズ&トークで能登支援

ジャズ&トークで能登支援

21日、都筑区団体が主催

4月18日

「ゆわっこのおうち」開所

一般社団法人うるの木

「ゆわっこのおうち」開所

障害児の居場所の1つに

4月11日

レスリング日本代表に

都筑スポセン岡本景虎さん

レスリング日本代表に

11日からアジア選手権

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

都筑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

都筑区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook