帷子川への愛着と環境に対する関心を持ってもらおうと、旭区では区内小学校を対象に「帷子川自然科学教室」を毎年実施している。今年も帷子川流域にある市立若葉台小、本宿小、川井小、笹野台小の5年生を対象に実施。学習発表の場として、帷子川環境学習交流会が2月23日、旭公会堂で開かれた。
自然科学教室は2008年からNPO法人「こども自然公園どろんこクラブ」と保土ヶ谷法人会旭支部連合会との協力で企画。川の概要を学ぶ座学のほか、川遊びを通じて環境調査などを行った。
発表会では小学校ごとに学習の成果を披露。帷子川源流近くにある若葉台小は源流から中流の様子を図や写真で発表。源流にはアメンボやヌマエビなどが生息していることを説明した。川井小は中流域付近を調査。同校では帷子川での実地調査中に川底から発見した粘土で、焼き物「川井焼き」を製作。また、近隣の畑からこの粘土と同じ成分の土器のかけらが発見されたというニュースも報告した。各校ごとにクイズを出題するなど、児童らは学習を通じて交流を深めた。
発表後、若葉台小の田島妃菜(ひな)さんは「家の近くに源流が流れているけど、横浜港にまでつながっていることを知り驚いた。もっと川のことを知りたい」と川に興味を持った様子だった。
4校の発表後、講師を務めた東京海洋大学・佐々木剛准教授は児童らが帷子川のごみの問題を扱っていたことに触れ、「ほんの小さなごみでも集まれば大量になる。川に流れたごみは海に集まり、魚が食べ、また人間が食べることになる」と注意喚起すると同時に、「継続的な調査をしてほしい」と話していた。
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