鶴ヶ峰の珈琲店「陽のあたる道」(犬飼康雄店長)は東日本大震災の復興支援の一つとして、被災地の雑貨を販売するプロジェクトに昨夏から協力している。
NPO法人テラ・ルネッサンス=京都府=による「大槌復興刺し子プロジェクト」という取り組みで、被災した岩手県大槌町の女性らに仕事の場を提供するのが主な目的。大槌の鳥「かもめ」などを雑貨に刺しゅうをしてもらい、全国各地の協力店を通じて販売している。売り上げの一部は同町の復興支援にも充てられている。
犬飼店長(58)=写真=は震災の発生当時、30年勤めた会社を辞めて珈琲店の開業準備中だった。「自由になる時間もあったし、何かできることをしたくて」とボランティアバスに乗り込み、大槌町や宮城県東松島市などでがれき処理などを手伝った。開業後はボランティアへの参加は難しくなったが、インターネットを通じてプロジェクトを知り、販売先を探していると聞いて協力を決意した。
犬飼店長は「お店に商品を置くことで、お客さんに大槌を意識してもらうきっかけになれば。長い時間のかかる復興を実現するには『忘れない』ことが大事」と思いを語った。
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