旭区内で食中毒予防キャンペーンなどを定期的に行う旭区食品衛生協会。今年5月、会長に就任した松谷英司さんに、夏に起こりやすい食中毒の予防法などについて話を聞いた。
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――夏に食中毒が起こりやすいのはなぜですか。
「気温が高い日が続くことで食中毒の原因となる菌が繁殖しやすくなるというのが第一です。それに加え、暑さで体力も落ちやすい時期なので身体の抵抗力も下がり、通常なら問題ない量の菌を摂取しても、食中毒を起こしやすいといえます」
――食中毒の予防として気をつけるべきことは。
「基本的なことですが、まずは手洗いとうがいです。これを徹底するだけでも、かなりのケースは防ぐことができます。そして体力を落とさないよう、睡眠と食事をしっかりとること。食中毒予防は当たり前のことを積み重ねることが大事なのです」
――そのほかに、家庭で実践できる対策などはありますか。
「食品を扱う事業者にとっては当然のことですが、調理をするときにまな板を分けることも効果的です。生の鶏肉にはカンピロバクターという菌が付着しており、しっかり熱を加えれば食中毒を防げますが、ドリップ(肉汁)が野菜などに付着して生のまま摂取してしまうということもあるのです。肉魚と野菜とで、まな板を色分けして使うことをおすすめします」
――会の取り組みや意気込みを聞かせてください。
「昨年、一昨年と旭区内で食中毒に関する大きな事件が2件ありました。会としても重く受け止め、キャンペーンの回数を増やすなどして、広く区民の方に予防を呼びかける機会をつくっていきます。1件でも多く食中毒を防ぎたいですね」
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