県議会議員 いそもと桂太郎 県政レポート 新がんセンター 実現への歩み(上)
県立がんセンターや運転免許試験場など15の県有施設が集まる「二俣川地区県有地」。2007年に総合整備がスタートした利活用計画ですが、がんセンターの新施設がいよいよ11月にオープンします。10月5日には、移転先の新病院で開院式が行われました。
私は07年に県議会議員の職に就いてから、地元旭区のこの大きな計画の実現に向け、個人的な思い入れもある中、最も重要なライフワークに位置づけて活動を続けてきました。長年の思いが形になり、新たな緊張感でいっぱいです。
課題克服に尽力
スタート当初は、工期中の騒音や交通渋滞、施設移転に伴う近隣住民の日照権など、地域をとりまく課題が山積でした。近隣の自治会などを対象に、08年に県が開いた説明会では「内容が分かりづらい」「初期の説明が不十分」など厳しいご指摘がありました。新がんセンター駐車場入口周辺の交通渋滞への懸念などがありましたが、県への働きかけで、駐車場の設計変更が実現しました。地元の理解と支えのおかげで紆余曲折を乗り越え、素晴らしい施設が完成したと実感しています。
人材確保が急務
新がんセンターの目玉として注目される「重粒子線治療施設」は、2015年12月に開設予定で、国内5カ所目になります。同センターの新施設の延床面積は約1・5倍に増え、外来の診察室は32室から56室へ。がんに対し「切らずにアプローチする」放射線治療の装置(リニアック)が2台から4台に増設されるなど、がん医療の新拠点として期待が高まっています。
このように施設や設備が充実する一方、放射線治療の医師や技師、看護師不足という課題が浮き彫りになっています。従来のスタッフ数のままでは、新たな設備を十分に稼働させるに至りません。本来の機能を発揮させるためには、さらなる人材確保が不可欠です。
国内トップレベルを目指す先端医療の施設が宝の持ち腐れにならないよう、地元住民や関係機関と連携しながら、ベストを尽くす覚悟です。今後も議会などを通じて、全力で頑張ります。
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