県議会議員 いそもと桂太郎 県政レポート 新がんセンター 実現への歩み(下)
運転免許試験場など15の県有施設が集まる、旭区中尾の「二俣川地区県有地」。その一つで、移転と建て替えを経て、11月2日に開院し、5日に外来診療を開始する県立がんセンターの総合整備について、前回に続きご紹介します。
前にも話しましたが、私は県議会議員の職に就いてから、最も重要なライフワークの一つとしてこの大きな事業に取り組んできました。紆余曲折を乗り越え、完成した地元旭区のこの素晴らしい施設が、これから最大限活用されることを強く望んでいます。
療養環境 向上へ
新しいがんセンターの整備方針は5つのポイントがあり、【1】外来待ち時間の短縮による待機患者の縮減【2】高度・最新のがん医療推進【3】療養環境の改善【4】都道府県がん診療連携拠点病院の規範になる病院へ【5】患者に優しく質の高い医療の提供―が挙げられます。
よりよい療養環境づくりの一環として、6人室主体だった大部屋を4人室に変更。シャワーやトイレを完備した個室が倍の119室に増えました。7階の無菌病棟・緩和ケア病棟には屋上庭園を設けています。
さらに食事を提供する厨房ではオール電化厨房を導入し、安全性、効率性、作業環境の高さを追求。温かさや冷たさを保ったおいしい食事を提供するために再加熱カートなどを整備し、クックチル等の新調理システムを採用しています。
新治療法に注力
敷地内には重粒子線治療施設を設置予定で、2015年12月の治療開始を目指して整備中です。重粒子線(炭素イオン)治療とは放射線治療の一つで、副作用が少ないとされ、従来の放射線治療では治りにくかったがんにも効果が期待されています。また、患者の免疫力を高め、がん細胞増殖を抑える「がんペプチドワクチン療法」の臨床研究を行うセンターと、西洋医学・東洋医学の融合を目指した漢方サポートセンターを来年4月に設置します。
国内トップレベルを目指す先端医療施設が十分に機能するように、地元住民や関係機関と連携しながら、議会等を通じて今後も活動を続けていきます。
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