上の原幼稚園 30年の歴史「発射」 新遊具設置へ
30年にわたり、上の原幼稚園(金子敏明園長)=小高町=を見守ってきたシンボル「ロケットタワー」。昨年12月8日に「発射」し、幼稚園に別れを告げた。
カラフルな色合いのロケットタワーは約7mで、園内で一番歴史のある遊具。長年愛されてきたロケットタワーだが、老朽化などの理由から取り壊しが決まり、現在は新遊具「トム・ソーヤーのおうち」の第1期工事が完了している。
ロケットタワーは金子園長(64)が幼稚園を始めて間もないころ、園のシンボルをつくろうと設置。取り壊しの情報が広まると、2世代で幼稚園に通っている保護者からも残念がる声が聞かれたという。卒園生でもある副園長の金子貴明さん(36)も遊具で遊んだ一人。「ロケットタワーは遊びの中心にいて、子どもたちの生活を見守ってくれていた。新しい遊具も、そんなシンボルになってくれれば」と新遊具に期待を込める。
金子園長は「幼稚園と一緒に育ったロケットタワーがなくなるのはさみしいが、息子(副園長)が新しいものをつくろうと頑張っている。新しい遊具が入り、子どもたちが喜ぶのが楽しみ」と話した。
ロケットタワーが発射した跡地にできた新たなシンボルには、これからどのような歴史が刻まれるのか、楽しみだ。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|