『オペラのメデイア』著者の梅野さん
梅野りんこさん（66）＝白根在住＝の著書『オペラのメデイア〜近代ヨーロッパのミソジニー〜』が、11月10日に出版された。
同書は、梅野さんが２０１２年に横浜国立大学で博士号を取得した際に書いた論文に加筆・修正したもの。16世紀の終わり頃に誕生したオペラの中に頻繁に登場する、魔女「メデイア」に着目し、なぜ彼女は取り上げられるのか、なぜ人気があるのか。その理由を掘り下げることで、近代ヨーロッパのメンタリティに底流するミソジニー（女嫌い）を浮き彫りにする。
きっかけになったのは「現代の解決困難な問題を理解するためには、今の世界の基礎を作った近代ヨーロッパを理解することが必要」という思い。女性受難の物語が多いオペラと同じ時代に生まれた近代主義の「その源流を見たい」と書いたのが前述の論文だ。
梅野さんは「難しく書いていないので、誰にでも読めると思う」と話す。問い合わせは梅野さん【メール】rinrina
rinrin@hotmail.comへ。
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