(PR)
診療所から見る 左近山・市沢地区【3】 "循環する街"に向かって
左近山ショッピングセンター内に昨年4月に開所した福祉活動拠点「ほっとさこんやま」。1階はカフェスペースで、2階は子育てや学習支援の場となっている。「拠点はこれからの左近山・市沢地区にとって重要なものになっていくはず。毎日の努力が大切」。左近山中央診療所の福村正院長は、同拠点を運営するNPO法人「オールさこんやま」の副理事長を務める。NPO法人設立に向けて左近山連合自治会とともに議論を重ねてきた。同法人理事長で、左近山連合自治会会長を務める林重克さんは「徐々に地域に浸透してきて、前に比べて人出も増えた。今後は、高齢者の困りごとに応じる相談所の機能も強化していきたい」と意気込む。
子どもは「宝」
「子どもは未来の宝」―。青少年のための地域活動にも携わる。父・豊さんが立ち上げた「左近山剣友会」では会長を引き継ぎ、子どもたちの育成に勤しむ。成長した教え子は、指導者として剣友会を支えてくれる存在に。また、所属する横浜旭ロータリークラブが主催する中高生のためのチャリティーロックコンサートは、今年で4回目となった。出場校は年々増え、広がりを見せている。
診療所の中から、まちの移り変わりを長年見守ってきた。「地域活動は活発だけど、中に入っていけない住民もいる」。新しく入居してきた世帯や、子育て中の若い世代、家族の介護で孤立している人―。コミュニティがあるにも関わらず、機能していない状況を改善したいと模索してきた。
拠点の設立は、活性化への第一歩。高齢化の問題のほかにも、子育て支援や青少年対策などやるべきことは多い。「”医者”ということで頼られることは避けられない。むしろ、その役目を生かして地域がうまく循環するよう働きかけたい。地域の一員として動けることを、幸せに思う」と語った。
■取材協力/左近山中央診療所【電話】045・351・4011/旭区左近山16の1左近山団地1の35の102
|
<PR>
|
|
|
|
|
|