定期コラム【4】 施設と家族の関わり (一社)高齢者住宅支援機構代表理事 御幡雅人
二俣川にある「一般社団法人高齢者住宅支援機構」の御幡(おばた)雅人です。今回は入所先の施設と利用者家族との関わりについてお話します。
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私たちは普段から多くの介護施設のスタッフと話をする機会があります。その中で施設側からよく聞かれることが、「入所している利用者の家族ともっと話ができたら…」という悩みです。
食事や薬の管理など一つひとつ利用者に合わせて対応する入所生活の中で、本人の意向に沿わず、施設側が困惑してしまう状況も少なからずあると思います。利用者と施設の意思疎通が取れ、納得した形で話を進められれば良いのですが、認知症状や気分によっては困難なケースも多いです。
そんな時、施設側は「ご家族に相談したい」と考えます。しかし、家族が面会に来られない、連絡が取れないとなると解決が遅れ、利用者の生活に支障をきたすことも…。
利用者の性格や考え方というのは、一緒に生活をしてきた身近な家族が最もよく分かっているものです。生活上の不満を施設スタッフにうまく伝えられない時、家族が本人の気持ちを受け止めて、代弁してあげることも必要ではないでしょうか?
先日、とある介護施設の家族会に出席する機会がありました。その中でお会いした利用者の娘さんは「母親は入所してから足腰の痛みが多くなり、施設から度々呼ばれて迷惑している」と強い口調で不満を訴えていました。おそらく、お母さんは娘さんに会いたいのです。施設には話すことはできない、何かがあるのです。
子ども世代も多忙と思いますが、親御さん、施設スタッフと多くのコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?
■(一社)高齢者住宅支援機構/【電話】045・459・5525/旭区二俣川1の9の1・2階
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