神奈川県立がんセンター(中山治彦総長)の医師らが昨年12月2日、韓国・延世がんセンター(琴基昌(グム ギチャン)病院長、韓国・ソウル)を訪れ、重粒子線治療装置に関する覚書を締結した。重粒子線施設は世界で12施設しかないため、このような覚書の締結は珍しいという。
県立がんセンターでは2015年、同病院に併設する形で重粒子線治療施設「i-ROCK(アイロック)」が開所。国内5カ所目の施設として、重粒子線によるがん治療を行っている。一方、韓国では、22年に延世がんセンターで同国初となる重粒子線治療が始まる。そこで導入される装置が県立がんセンターと同じ東芝製となることから18年11月、先行している県立がんセンターに延世がんセンターから覚書の提案があった。今回の覚書の締結により、両病院間での共同研究や重粒子線施設適応患者の相互紹介などが行われる。また、相互に医師の研修などを行うことも想定されている。中山総長は「重粒子線治療に関することだけに限らず、そのほかの分野での協力もしていきたい」と思いを話す。また、今後の重粒子線治療についても「(昨年1月から)外国人患者に向けて、i-ROCKのホームページで外国語の案内を始めるなど、受け入れ態勢を整えています」と語った。
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