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左近山を未来につなぐ 小学生・大学生が地域を元気に
地域を元気にしようと若い世代がさまざまな活動を行っている左近山団地。横浜国立大学の学生が団地に住みながら展開する活動は、この3月で4人の学生が卒業して一つの節目を迎えた。さらに、小学生も地域のためにできる企画を考え、周囲の支援を受けながら力を尽くしている。
2017年から同大の学生が団地に入居し、NPOや商店街などと協力して地域活動を行っている左近山。例年1年間の活動を振り返る報告会が開かれており、今年は2月23日にオンライン形式で実施された。
この1年間は新型コロナウイルスの影響を受けて活動が制限されたが、模索しながら活動を展開してきた。学生たちは団地の生活を映したプロモーション動画作成、他の団地で活動する学生との交流、登校する児童へのあいさつ運動など、今年度の活動を振り返って報告。さらに左近山をフィールドにした同大の研究発表も行われ、今後の更なる活動の発展に向けて意見を出し合った。
この3月で団地に暮らす4人の学生が卒業。彼らを含む学生グループ「サコラボ」では後輩たちに企画を引き継ぎつつ、次年度には新たな企画も見据えている。報告会の様子は現在も「サコラボ」のフェイスブックページ(【URL】https://www.facebook.com/sacolabo)から見ることができる。
特別定食は完売
大学生企画の中で、恒例となりつつあるのが「サコメシ」。商店街の店舗が提供するおかずとご飯などをあわせた定食を、その日限りで提供する企画で、NPO法人オールさこんやまが主催して開かれてきた。
2月27日には左近山ショッピングセンター内の交流拠点「ほっとさこんやま」で通算5回目が開かれ、限定の定食は完売となった。この日初めてスタッフとして参加した河野奏太さん(同大2年)は「自分たちの対応が商店街にも影響するから責任がある。信頼してもらえるようにしっかりやって、お客さんからの要望にも応えていきたい」。左近山ショッピングセンターの青木栄一会長は「他の業種の店舗も含めて商店街全体を巻き込んだ企画も期待したい」と話した。
地域に明かりを
近年は総合的な学習の一環で、小学生も地域に向けた取り組みを展開。左近山小学校5年2組の児童たちはキャンドルナイトを企画し、商店街によって花火が打ち上げられた2月27日に同校校庭で明かりを灯した。
「スマイルキャンドルナイト〜左近山から希望の光を届けよう〜」と題して、コロナ禍で困っている人を励ましたり、地域のために役に立ちたいという思いから企画された。当初は昨年12月に実施予定だったが、新型コロナの拡大や緊急事態宣言の影響で開催は見合わせに。しかし、商店街内のアート発信拠点「左近山アトリエ131110」が協力し、ライブ配信する形で実現した。
児童たちはサコラボの学生の協力のもと、校庭に手作りのキャンドルを一つずつ並べ、準備の様子からアトリエのフェイスブックページで配信。午後6時前には並べ終わると、校庭にスマイルマークと左近山団地のロゴマークが登場。並んだ明かりを屋上から見た児童たちは「本当にきれい」「頑張った甲斐があった」と話していた。
NPO法人オールさこんやまの林重克理事長は「子どもたち自身が色々と考えてくれて、我々大人にも元気をくれている」。左近山の未来のため、これからも世代を超えて地域のことを考えていく。
UR都市機構
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