民主党かながわクラブ県政報告No.2 浪江町へ再訪問 神奈川県議会議員 いとう康宏
7月24日、東電福島第1原発事故に伴い全町避難する福島県浪江町を、震災後2度目の義捐金を届けるため再訪問いたしました。
馬場町長からは2017年3月の避難指示解除に向けて全力で取り組んでいると現状の報告を受けましたが、前回訪問時に説明を受けた、津波浸水地域で予定したメガソーラー建設を断念したことも伺いました。官民共同で壊滅的な津波被害があった農地150haに出力70MWの太陽光パネルを設置する計画でしたが、負担金が生じるほか、予定地の地盤が軟弱なことも判明し取りやめるとの事。
町では、若者を中心に半数近くが町に戻る意思がないと言われています。「町おこし」を、「町残し」のために続け、町に戻りたいという人がいる限り、戻れる環境を作っていくと今後の決意が語られました。
大震災・原発事故は、過(あやま)って経験したことのない国難となって私たちの暮らしに物心両面で重くのしかかっています。国策として進められてきた原子力政策は、事故は絶対に起きないものという前提で原発の新・増設が進められていました。安定した電力供給によって私たちの暮らしを快適にした功績もあります。しかし、何よりも優先しなければならない安全確保や危機管理体制が疎かにされてきたことが、今回の事態を招きました。地元の方々は、裏切られたとの思いでいっぱいです。
国が責任を持って復旧・復興のスピードアップをしなければなりません。
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