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旭区版 掲載号:2015年10月22日号 エリアトップへ

INASグローバル競技大会のバスケットボール日本代表として銀メダルを獲得した 白川原 飛鳥さん 鶴ケ峰本町在住 22歳

掲載号:2015年10月22日号

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周り笑顔にする「個性」

 ○…「悔しかった。次はオーストラリアに勝ちたい」。4年に一度の世界大会で銀メダルを獲得した感想は、満足感ではなく、次大会への意気込みだった。FID(知的障害)バスケットボールの日本代表として同大会に出場するのは2回目。チーム最年少でメンバー入りした前大会と違い、今大会は自分より若い選手が増えた。「チームの中堅として、仲間に気を配る責任も感じた大会でした」

 ○…バスケとの出合いは小学3年生の時。「兄が参加していたミニバスチームが、メンバー不足だったため、入部したのが始まりでした」。その後、区内の中学、瀬谷区にある特別支援学校へ進学。学生時代はバスケ部で汗を流した。バスケに夢中になる理由を「チームで試合に勝った時の嬉しさ」だと笑顔で語る。スポーツとしての魅力だけでなく、コートにいる仲間の存在がバスケを続けていく上で何より大きい。

 ○…光るような笑顔の陰には、いくつもの辛かった過去がある。母親のお腹から出てきたとき、顔全体の矯正手術が必要な状態だった。長い治療期間の中、「いつになったら本当の私になれるの」と悩む日々が続いた。高校1年までに計5回にも及ぶ手術を乗り越え、やっと出会えた「本当の私」に今は胸を張る。さらに、2歳のときには知的障害を診断された。中学時代は、いじめを受け「部活を辞めたいと思った」ことも。それでも、負けず嫌いな性格と、支えてくれる家族からの応援が、自身を前に走らせる力をくれた。現在は、新横浜にある企業の特例子会社に勤務しながら、FIDバスケの社会人チームに所属する。

 ○…休日は友達と遊園地やカラオケで息抜き。以前に感じていた「なんで自分は障害を持っているのだろう」という疑問も、今では「それを含めて自分の個性」とすべて受け入れ毎日を楽しむ。「私は私」。そう言い切る彼女の姿には、周りの人を笑顔に変える力がある。

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