左近山団地の学生団体「サコラボ」の代表を４月から務める 寺澤 慶さん 旭区左近山在住 22歳
第二の地元を盛り上げる
○…旭区の左近山団地を拠点に、主に横浜国立大学生が地域活性化に携わる学生団体「サコラボ」。学生のやりたいことを起点に地域を盛り上げるために、メンバー有志が集まり団地内で月１回バーを開く「サコバル」などに携わってきた。活動への積極的な姿勢を買われ、３年生としては初となる代表に就任。「みんなが頑張れる環境を作っていきたい」と意気込む。
○…高校まで東京都足立区に居住。左近山団地を知ったのは大学受験勉強に励む最中、テレビで同地での学生の活動を見た時だった。「自分もここに住みたい」と感じ、入学前から左近山へ移住。今ではすっかり団地に馴染んだ。「地元は地域のつながりが薄かった。左近山に来て地域の活動に参加するようになり、第二の地元と言えるくらいになっている」と表情を緩める。
○…高校生の時、建築の展示を見たことを機に、横浜国大の建築学科の門を叩いた。「大学に入り浸って勉強する日々で体はきついが、充実している」と破顔。今年３月頃には一人ポルトガルに渡り、世界的な建築家であるアルヴァロ・シザに「アポなしで」突撃。「過去のプロジェクトについての話が聞けた」と相好を崩す。「シザのような建築家になりたい」
○…サコラボには昨年度、20人以上が参加していたが、左近山に居住しているメンバーはわずか。自治会館が拠点ではあるが「イベントの時だけ来るような、仕事場みたいになっている」ことが課題という。「居場所づくりを進め、左近山にもっと来てもらい主体的に活動できるようにしたい」というのが今後の展望。「建築学科生としての知識も生かしながら、自治会館を改修してたまり場にするのが今年の目標」と目を輝かせる。
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