活動報告② がんの重粒子治療施設開所へ 自民党 神奈川県議会議員 田中しんじ
厚生常任委員会の活動
今年4月に行われた神奈川県議会議員選挙で当選をさせていただき、その後、私は「厚生常任委員会」の所属となりました。
厚生常任委員会は、保健衛生、社会福祉、社会保障など、県民の医療・福祉をつかさどる委員会として議論をしています。現在のことから未来のことまで、日々、幅広いテーマで議論しておりますが、今回は泉区にも近く、関係が深い案件について報告をしたいと思います。
泉区から相鉄線で数駅にある二俣川駅のそばに「神奈川県立がんセンター」(旭区中尾2の3の2)があります。ここは長年、県民のがんと闘う拠点として、多くの患者さん達をサポートしてきました。平成25年には病院が新築・移転され、がん治療以外にも免疫療法、また漢方医学などにも研究の幅を広げています。
そして本年12月に日本では5番目、世界で9番目となる重粒子線治療施設「I‐ROCK(アイロック)」が完成します。
重粒子線治療は、高い殺傷力でがん細胞を死滅させる重粒子線をがん細胞に照射するものです。ピンポイントで照射が出来るため、周りへの副作用が極めて少ないのが特徴です。体を切ることもありません。すべてのがんに有効ということではありませんが、今まで困難だった治療にも有効で、がん治療の方法の幅が広がります。
治療費用が今後の課題
「I‐ROCK」完成からしばらくは国への様々な認可のために、実験を重ねなければなりませんが、順調に行けば来年4月くらいから外来の方にも提供できるという発表が出来るかと予想されます。
今後の課題としては、治療にかかる費用が挙げられます。がんの一部位に対して治療代は350万円と高額です。厚生常任委員として、まずは治療費の1割補助を行うことを議論し、今回の12月補正予算案に組み入れることができましたが、それでもまだ高額です。
民間がん保険の先進医療特約が引き続き適用出来るように、国への働きかけはもちろん、ローンを組んだ場合に、発生する利子分は県で補助をするなどの対策が求められます。泉区の程近くに「がん治療の世界最先端施設がある」ということをどこか頭の片隅に覚えていただければと思います。
政治という仕事は、元来「縁の下の力持ち」であり、地味なものです。それでもいざという時にお役に立てるよう、幅広い分野について検討を重ね、様々なサポートをして参ります。
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