「立身出世」の散策コース パワースポットとして集客に期待
金沢八景を起点とし、瀬戸神社、琵琶島神社を巡り、夕照橋を渡って野島の旧伊藤博文金沢別邸に至る散策コースを、「立身出世コース」として人を集めようという動きがある。金沢区は、話題性のある「パワースポット」の1つとし、受験生や若い女性らの集客につなげていきたい考えだ。
琵琶島神社、瀬戸神社、旧伊藤博文金沢別邸の3ヵ所を巡るルートを「立身出世コース」と呼ぶようになったのは、約2年前のこと。3ヵ所にゆかりのある人物が、いずれも出世し、歴史に名を残していることから、地域活性化事業であるマイタウン金沢八景プロジェクト「さわさわ」に参加していた横浜市立大学の学生が命名した。
源頼朝が建立した瀬戸神社は、徳川家康も自ら参拝し、百石の社領を寄進している。立身弁財天を奉る琵琶島神社は頼朝の妻であり「尼将軍」として名をはせた北条政子が建立。さらに、旧伊藤博文金沢別邸は、明治政府の礎を築き初代内閣総理大臣になった伊藤博文が愛した場所だ。このように鎌倉・江戸・明治の最高位に上り詰めた人物がいずれも関係しているのだ。
これまで「さわさわ」のイベントの時に立身出世コースのスタンプラリーなどを実施し、周知をはかってきたが、区はさらに幅広く存在をアピールしていく考え。12月2日には市大の国吉直行教授や新都市交通の職員らが実際にコースを歩き実地調査を行った。区地域振興課の職員は「イベント時だけでなく、常時『立身出世コース』ののぼりを立てるなどし、定着を図っていきたい」と話す。また、同コースだけでなく、世界遺産候補の称名寺・朝比奈切通しなどの他散策コースと合わせて、PRしていきたいとしている。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>