海の安全を祈願 金沢漁港で汐まつり
9月1日、豊漁と漁の安全を祈ると共に漁で亡くなった人を供養する「汐まつり」が金沢漁港で行われた。
江戸中期の9月1日、野島の漁師が多数遭難した事故が由来とされる汐まつり。両手で抱えられるほどの大きさの船、「大漁丸」に野島稲荷神社で御霊(みたま)を移した後、船に運ぶ。大漁丸を乗せた船を先頭に、お囃子船と続き、計8隻が列を成して出港する。夏島沖で大漁丸を流すと、8隻の船は大漁丸を囲うように周りを3周。うち一隻が大漁丸に波をかぶせるように接近、転覆させる。身代わりとして海に沈めることで安全を祈願してきた。
この日、漁港にはお囃子の音色が響き、お囃子船では獅子舞などが舞を披露した。見物客は8隻に分かれて海に出、大漁丸転覆の様子を見送った。大漁丸が波に飲まれると、拍手と共に「お見事」という声が海上に響いた。2度目の乗船という石原英雄さん(63)は「地元にこんな祭りがあると知らなかった。海で生活する人が神事をずっと守ってきたことは素晴らしい」と話していた。
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