六浦地域ケアプラザで12月16日、「認知症のための集い」が行われ、関係者76人が参加した。
イベントでは、まず柳町地域ケアプラザの笹田通子所長が、認知症に関する基本的な知識を講義した。患者家族の理解がなかなか進んでいない現状を伝えた。また「本人がおっしゃっていることは否定せず、聞いてあげてください」と患者への接し方を説いた。
さらに、認知症に対する全国各地の取り組みを取材した「週刊朝日」の記者が登壇し、福岡県大牟田市、埼玉県和光市、大分県安心院町の事例を報告した。
大牟田市では警察や関係団体が協力し、認知症患者が徘徊した場合の模擬訓練に取り組んでいる。また小学生から、絵本をつかった認知症学習を実施しているという。「徘徊を出さない」ではなく「安心して徘徊できる」街づくりを実施していると伝えた。
喫緊の課題
このイベントは、六浦地区のシニアクラブやケアプラザなどの団体から成る「認知症になっても安心してくらせる金沢シニア連絡会議」が主催した。
同団体の乾和夫代表によると、六浦地区には約1800人の認知症罹患者と、それに近い数の予備軍がいるという。また2025年にはその数が3倍近くに増えるという予測もある。「街ぐるみの対応が不可欠」という思いから、六浦地区のシニアクラブ有志が中心となり結成された。
現在は「認知症サポーター養成講座」などを開き、患者への理解を広める。乾代表は「あらゆる団体が協力しないと解決しない喫緊の課題。取り組みを進めたい」と話した。
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