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区内の名木古木【4】 称名寺の「イヌマキ」 赤と青の可愛いお人形 日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)

公開:2015年9月10日

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 「村雨の露もまだひぬ真木の葉に 霧たちのぼる秋の夕暮」(百人一首)

 真木(まき)とは「イヌマキ」のことで、現在では「犬槇」と表しています。単に「マキ」と呼ぶこともありますが、正しくは「マキ科のイヌマキ」となります。

 イヌマキは暖温帯の太平洋側に分布し潮風に強いので、防潮用の生垣や庭園でよく見られます。金沢区内では称名寺、瀬戸神社、金龍寺(2株)のイヌマキが名木古木に指定されており、称名寺のイヌマキの樹齢は約450年と言われています。

 雌雄異株で、3〜4月雄花序は黄白色の円筒状で、雌花序は球状をしています。10月頃2個の団子状の球果が熟し、上部に緑青色の種子、その下に紫紅色をした楕円状の肉質部ができます=写真下。この肉質部は、花を付ける基部(花托)が膨らんだもので、甘味があり食べられます。形状から別名「ニンギョウノキ」と呼ぶ地方があります。このように球果は2つの色合いを持ち、鳥などに目立つようアピールしています。この働きを「二色効果」といい、植物が取り入れている知恵の1つです。また青い種子は枝に着いたまま、根を出すこともあります。

 イヌマキより葉が白っぽく小型で、小枝が密に斜上する「ラカンマキ」は、イヌマキの園芸品種の一つと考えられています。正法院のラカンマキは名木古木に指定されています。
 

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