金沢区・磯子区版 掲載号:2016年11月24日号 エリアトップへ

ごみ屋敷「自主撤去」 “チーム金沢”で家主を説得

社会

掲載号:2016年11月24日号

  • LINE
  • hatena

 11月9日、10年以上前から周辺住民を悩ませてきた区内ごみ屋敷の家主による自主撤去が完了した。作業に費やした期間は約2週間。10人の作業員が総重量約40tのごみを撤去した。

 60代男性が所有する区内の家屋に対して、近隣住民から金沢区役所に苦情が寄せられ始めたのは2009年ごろから。区役所はその都度、敷地からはみ出たごみに対応していたものの、根本的な解決には至らず、実態の把握もままならなかったという。

 事態が動き始めたのは今年7月。ごみ屋敷2階のベランダからはみ出し積み重なったごみが、崩れ落ちた。落ちたごみは、隣家の物置の屋根を傷め、庭に散乱。困った隣人が区役所に相談した。

 区総務課の栗原敏也課長は、金沢警察署の協力を得て住所不定の家主を呼び出し、ごみの片付けを説得。家主の了解を得て、区役所職員約20人で隣家に散乱したごみを回収した。

 このことがきっかけとなり、はりがみで時間と場所を指定すると、家主はきちんと面会に応じるように。週1〜2日の面会には、出来る限り福祉保健課の飛田千絵課長も同席し、ごみの片付けを説得するとともに、福祉的なアプローチも続けた。「最初は会話もままならなかったが、徐々に話ができる状態に。最終的には異例となる自主撤去に応じてくれた」と飛田課長は話す。

 家主と回収業者の契約が行われた10月24日の翌日から撤去を開始。栗原課長は「一日でも早く片付けてほしいと願う周辺住民の期待に応えたかった。各部署や警察、地域の方が一体となり、”チーム金沢”で対応したことが功を奏した」と振り返る。

「終わりではない」

 「撤去は完了したが、これで終わりだとは思っていない」と栗原課長。問題の家は依然、電気、水道、ガスは止まったまま。傷みがひどく家屋倒壊の危険性も無視できない。区役所は再びごみを持ち込まないための指導など、現在も週1回ペースで面会を続けている。「今後も継続的にサポートしていく」としている。

 横浜市は今年度から本格的にごみ屋敷対策に着手。家が「ごみ屋敷化」する要因は様々で、加齢による身体機能の低下や認知症などに起因する場合も。市は福祉士的な支援に重点を置き、取り組みを進めている。

 12月1日からはごみ屋敷条例を施行される。ごみ屋敷当事者に指導、勧告をし、最終的にごみを撤去できる行政代執行を規定する。現在、市内には60棟のごみ屋敷があるという。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

館内をアフリカ一色に

杉田劇場

館内をアフリカ一色に 文化

24日 開発会議にあわせ

8月22日号

玉砕の日の慰霊を復活

横浜海軍航空隊

玉砕の日の慰霊を復活 社会

8年ぶり 富岡総合公園で

8月22日号

食品ロス、アプリで削減へ

横浜市

食品ロス、アプリで削減へ 社会

民間企業と連携

8月15日号

甲斐選手 クロアチアで奮闘

プロサッカー六浦東出身

甲斐選手 クロアチアで奮闘 スポーツ

「活躍 日本に届けたい」

8月15日号

暑さ対策 ミスト設置推進

横浜市

暑さ対策 ミスト設置推進 社会

商店街や駅などで整備

8月8日号

「水の作文」で国交大臣賞

汐見台中2年柳川さん

「水の作文」で国交大臣賞 スポーツ

県審査で優秀賞も

8月8日号

バトンで世界大会出場

金沢・磯子出身ペア

バトンで世界大会出場 スポーツ

8月にフランスで開催

8月1日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 8月15日0:00更新

  • 7月18日0:00更新

  • 6月20日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

0歳からのコンサート

磯子公会堂

0歳からのコンサート

9月8日 磯子公会堂

9月8日

金沢区・磯子区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2019年8月22日号

お問い合わせ

外部リンク