第6回 アオツヅラフジ 金子さんの草花の不思議発見 この種、何に似ている? 文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)
私たちが通常目にする種のほとんどは、表面がつるっとした球形状ですね。しかし中には何かの形にそっくりという種もあります。「アオツヅラフジ」の種の模様は、大きさは違うけど中生代の化石「アンモナイト」そっくりです。
アオツヅラフジ(青葛藤)は、山林の藪や樹木に、フジのように巻き付くつる性の植物です。この蔓(茎)を細工物に利用し、「葛籠」(つづら)を編んだことからこの名がつきました。また、蔓は乾くと青色から黒色に変わるため、万葉集では「黒葛」と呼ばれていました。夏に黄白色の小花を咲かせ、晩秋に果実はルリ色から紺色に熟し、その中に写真のような種が入っています。
その他変わった形をした種に、カラスウリの種は「仮面ライダーの顔」や「カマキリの顔」、「結び文」等に、コブシの種は「ハート型」に、センダンの種は「スターフルーツ」に、ヒノキの球果は「サッカーボール」に似ています。他にどんなものが見られるか探してみましょう。
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