金沢区・磯子区版 掲載号:2019年3月21日号 エリアトップへ

金子さんの草花の不思議発見!第27回 クヌギ 冬でも葉が落ちない落葉樹 文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(金沢区富岡西在住)

掲載号:2019年3月21日号

  • LINE
  • hatena
クヌギ(上)と常緑樹マテバシイの落葉(下、ともに金沢自然公園)
クヌギ(上)と常緑樹マテバシイの落葉(下、ともに金沢自然公園)

 冬の雑木林を歩くと、大部分の落葉樹は葉を落とし、殺風景な木立が目立ちます。しかし「クヌギ」(写真上)は、枯れた葉がそのまま落ちずに枝に残っています。なぜ落葉しないのでしょう。

 落葉樹は一般に冬が近づくと、葉の働きが弱まり冬眠の準備に入ります。そして葉の役目をストップさせるため、葉柄の付け根(葉と枝の接点)に、離層(りそう)と呼ばれる境目を作り、葉と枝の間の水や養分の行き来を遮断させます。そのため落葉樹は離層ができると、葉の役目を終えて全ての葉を落とします。一方、常緑樹は冬でも葉の働きが多少残っているので、離層はできず落葉しません(※)。しかしクヌギ・コナラ類は、大昔ヒマラヤ山麓に生育する南方系の常緑樹でしたが、最後の氷河期の折、ナウマンゾウ等の動物と共に日本まで北上してきました。その結果、日本の気候に準じるように、冬になると落葉する性質を持ち始めましたが、まだ日本での滞在年数が浅いため、離層が十分出来上がっておらず、枯れ葉はそのまま枝に残っています。ただ強風に合うと落葉します。今後数百万年以上経れば離層は完成し、他の落葉樹と同じ状態になることでしょう。

 ※常緑樹も落葉しますが一斉ではなく、主に春から秋にかけて順次、葉を落とします(写真下)。

金沢区・磯子区版のコラム最新6

国内外つなぐ商流拠点

国内外つなぐ商流拠点

新港地区盛り上げ、20周年

8月8日号

粒の数だけ「ひげ」がある

金子さんの草花の不思議発見!第32回トウモロコシ

粒の数だけ「ひげ」がある

文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(金沢区富岡西在住)

8月8日号

今月の志まくらのイッピン

「色ソメツ心ソメツ」受け継ぐ

今月の志まくらのイッピン

7月18日号

アンパンマンの世界を体感

MM21街区NEWS

アンパンマンの世界を体感

全天候型ミュージアムが開館

7月18日号

国内外つなぐ商流拠点

国内外つなぐ商流拠点

新港地区盛り上げ、20周年

7月11日号

初恋の相手はコガネムシ

金子さんの草花の不思議発見! 第31回 ハス

初恋の相手はコガネムシ

文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(金沢区富岡西在住)

7月11日号

新しい街で港の歴史伝える

MM21街区NEWS

新しい街で港の歴史伝える

MM玄関口の博物館

6月27日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 8月15日0:00更新

  • 7月18日0:00更新

  • 6月20日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

0歳からのコンサート

磯子公会堂

0歳からのコンサート

9月8日 磯子公会堂

9月8日

金沢区・磯子区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2019年8月22日号

お問い合わせ

外部リンク