金沢区・磯子区版 掲載号:2020年2月13日号 エリアトップへ

金子さんの草花の不思議発見!第39回カイヅカイブキ 祖先返りの「葉」が現れる 文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇

掲載号:2020年2月13日号

  • LINE
  • hatena

 庭木や公園樹(写真左上)でよく見かける「カイヅカイブキ」は、ビャクシン(イブキ)の栽培品種といわれますが、定かではありません。

 発芽したばかりの枝や強く剪定した枝には、通常の葉(鱗片葉という)でないスギのような葉(針葉という)が生じることがあります(写真右上)。この針葉はビャクシンの原始的な形質で、発芽時や下部の枝、樹勢が弱まった時によく現れる「祖先返り」という一次的な現象です。祖先返りの現象は、他にイチョウやヒイラギの葉、スイートピーの花色等でも見ることができます。

 また剪定されない若い枝の先端は、捩れて北の方向に傾く性質があります。これは植物ホルモンの関係で、南側が大きく伸びるためです。

 「梨園の近くにカイヅカイブキを植えるな」といわれていますが、カイヅカイブキには「サビ病」の一種が発生しやすく、この病原菌は初め赤味のある茶褐色の塊で、雨の水分を含むと光沢のある黄褐色のゼリー状(写真左下)に変わります。ここから胞子が飛び出し、ナシの葉に付着すると「赤星病」の感染となります。ナシ以外にもリンゴやバラ科の樹木にも伝染していきます。
 

カイヅカイブキ(八景島、写真左)と祖先返りの葉(同右)
カイヅカイブキ(八景島、写真左)と祖先返りの葉(同右)

金沢区・磯子区版のコラム最新6

溢れる肉愛で旨さ探求

溢れる肉愛で旨さ探求 社会

加藤牛肉店代表取締役 加藤敦さん(55)

5月7日号

地域と共に豊かな社会を

地域と共に豊かな社会を

(株)サカクラ(磯子区岡村)

4月29日号

社員が誇れる会社に

社員が誇れる会社に 社会

三親住設株式会社代表取締役社長 奥村佳正さん(52)

2月4日号

子どもの「学び」支える

子どもの「学び」支える

株式会社神奈川銀行

2月4日号

「世界最高水準」掲げる

〈連載【16】〉市がIR実施方針案公表 IRと横浜

「世界最高水準」掲げる

1月7日号

この花 栽培してはダメなの?

金子さんの草花の不思議発見!最終回 特定外来生物(植物)

この花 栽培してはダメなの?

文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇

1月7日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月7日0:00更新

  • 4月29日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2021年5月7日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter