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公開日:2020.06.25

空手道尚徳館
活躍の場は"オンライン"
動画で採点、道場内大会開催

  • タブレットにむかって形を演武する道場生

 金沢区を中心に活動する全日本空手道連盟剛柔会・尚徳館(宮國淳代表)は、オンラインで道場内の大会を開くユニークな取り組みを行っている。コロナ禍で活動を自粛した4月と5月に開催。10月まで月1回行う予定で、道場生の活躍の場を作り出している。



 尚徳館は、コロナ禍により4月上旬から5月末まで対面での稽古や指導を自粛。こうした状況下で「せっかく覚えた技を忘れてしまうのはもったいない」と、オンラインによる個人レッスンを行ってきた。ただ、オンラインレッスンは主に1対1のため、他の選手の頑張りなどが見えないという難点もあった。宮國代表は、対面稽古ができない状況でも、道場生がモチベーションをあげて練習に励む方法はないかと模索。採点競技という空手の特性を生かし、オンラインで大会を開くことを考案した。



 第1回大会は、4月26日から28日に開催。園児から大人までの全道場生を対象に約40人参加した。通信アプリLINEを使い、45秒から3分程度の形と基本の技の動画を撮影してもらいグループ内にアップ。これを宮國代表らが採点し、学年や帯別の各カテゴリーで順位を決めた。5月にも第2回大会を開き、10月まで月1回行い総合優勝を決めていく予定だ。



可能性秘めた取り組み



 参加した道場生や保護者からは「家で一生懸命練習できた」とモチベーションが向上した声が聞かれ、宮國代表も「予想以上にみんな技術があがった」と振り返る。



 コロナ禍により道場生が出場する予定だった大会も次々と中止になり、練習や鍛錬の発表の場が失われている昨今。宮國代表は「このような形であれば、道場内に限らず、県や全国、世界大会も開けるのではないか。さらに、採点競技であれば空手に限らず様々なスポーツなどにも対応できるのでは」と可能性を指摘する。また、「新しい生活様式が求められる中、工夫を凝らした活動や取り組みを模索し続けたい」とも話した。

 

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