金沢区長浜にある検疫資料館(旧長濱検疫所一号停留所)が11月19日に一般公開される。同館のある横浜検疫所輸入食品・検疫検査センターは2022年度にみなとみらい地区に移転されるため、同館の存続を危惧した地元団体や有志は保存活動を展開。一般公開を機に、多くの人にその存在と価値を知ってほしいと呼びかける。
一号停留所は、コレラやペストなど感染症の疑いのある人を一時的に停留させる施設として1895年に建てられた。上級の船客や船員らを収容したため、隔離施設でありながらホテルのようなシャンデリアや装飾もあり、当時としては珍しい洋風建築施設だった。2018年には登録有形文化財にも指定された。
1986年からは検疫所に関連する史料などを展示する資料館として活用され、現在、年1回、一般公開されている。
保存会立ち上げ
敷地内にある横浜検疫所のすべての業務はは今年度に終了し、みなとみらい地区に移転することが決定している。同資料館は厚生労働省の管轄だが、移転後の敷地は財務省管理となる。移転後に一号停留所をどうするかは決まっておらず、その運営・管理については国と横浜市で協議中だ。
一号停留所の保存を訴えてきた地元町内会の有志や野口英世よこはま顕彰会、金沢区文化協会などのメンバーは勉強会を重ね、10月23日に横浜長浜検疫所保存会(長谷川淳一会長)を立ち上げた。長谷川会長は「一番は、同じ場所で存続することだが、どのように保存できるか様々な可能性を考え、折り合い点を見つけられれば」と話す。
今年の一般公開は11月19日。外観と内部を公開するほか、紹介ビデオの上映などもある。午前10時〜午後4時。申し込み不要、入場無料。長谷川会長は「もしかしたら、現状の姿を見られるのは最後かもしれないので、ぜひ多くの方に見て、知っていただきたい」と呼びかける。
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