神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

野口英世と長浜 第4回 ペスト騒動で英世が大活躍 文/NPO法人野口英世よこはま顕彰会

公開:2023年2月9日

  • LINE
  • hatena

 このコラムでは、一号停留所の保存運動をする野口英世よこはま顕彰会が6回にわたり、野口英世と金沢区長浜とのつながりについて紹介する。

 野口英世は、明治32年(1899)年6月16日に横浜海港検疫所に転任の辞令を受け、21日に赴任した=写真。

 英世の生涯には、人との運命的な出会いや劇的な出来事がしばしば認められる。英世の赴任した翌日、世間を震撼させた横浜の"ペスト騒動"が起きた。22日午後4時過ぎ、亜米利加丸が香港より長崎・神戸を経て横浜に入港。英世の上司の星野乙一郎検疫医官が本牧沖で検疫を行い、2名の重篤な病人の鼠径部のリンパ腺がはれていることからペスト疑似症と診断。当日非番の英世らを召集して採血させた。この2件の血液を英世が「細菌検査室」で詳細に調べた結果、ペスト菌を検出。ここから長浜検疫所で大騒ぎが始まる。

 患者を乗せた亜米利加丸は23日午前5時過ぎに長浜検疫所の桟橋から約4Kmの所に停泊し、1回目の船内と付属寝具、必要な物品などの消毒が行われた(乗組員、船客は上陸して消毒)。24日に2名の新患者が発見されたため、再度、消毒が行われた。23日夕方に1人が死亡したが、2回の消毒によりペストは収束した。このように野口英世や横浜海港検疫所の職員らの懸命の努力によりペストの横浜上陸を防ぐことが出来た。

 英世は初めて伝染病研究所の北里柴三郎所長より誉められた。この後、清国の牛荘(ニューチャン)にペストの大流行があり、日本から医師団(10名)を送る要請があった時、英世はその一人に選ばれ現地で大活躍をした。帰国後、念願の渡米を果たすが、その時の船がまた亜米利加丸であったことは何か運命的なものを感じる。

金沢区・磯子区版のコラム最新6

CS目指す新シーズン開幕へ

横浜ビー・コルセアーズ

CS目指す新シーズン開幕へ

9月26日

女優・五大路子さん「横浜は宝の宝庫、もっと掘り下げたい」

横浜「注目の人」インタビュー

女優・五大路子さん「横浜は宝の宝庫、もっと掘り下げたい」

舞台生活50周年、横浜夢座25周年

9月13日

横浜最古の寺 南区 弘明寺

御朱印探訪【1】

横浜最古の寺 南区 弘明寺

記者の参拝レポート

8月31日

河村選手らが小学生と交流

横浜ビー・コルセアーズ

河村選手らが小学生と交流

8月29日

パリ五輪ベスト8入りへ決意

横浜ビー・コルセアーズ

パリ五輪ベスト8入りへ決意

7月25日

市内プロチームと連携

横浜ビー・コルセアーズ

市内プロチームと連携

6月27日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 9月26日0:00更新

  • 8月15日0:00更新

  • あっとほーむデスク

    8月8日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月8日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook