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10月3日
金沢区の産学官が協働するワークショップイベント「Aozora Factory」が、11月11日の開催で10回目を迎えた。各ブースが用意した体験キットが全て無くなる盛況ぶりで、親子を中心に約800人が参加。「ものづくり」関連の体験を通し、1000社以上の事業所がある「LINKAI横浜金沢」の魅力や価値などを地元に伝え続けている。
Aozora Factoryは企業などが持つものづくりの技術や製品を生かし、2016年から親子向けのワークショップを展開している。イベントを主催するのは、NPO法人Aozora Factory(本多竜太代表理事)。ものづくりの企業が集積するLINKAI横浜金沢の企業や大学が中心になって法人を運営し、行政などとも協力してイベントを開いてきた。
今年は区内外から企業や大学、団体、行政など21者が会場の泥亀公園に集結。参加した約800人に、それぞれの特色を生かした個性的な体験を提供した。
体験の内容は、トンカチでの釘打ちやビス打ちを用いた作品づくり、機械に使われるベアリングの組み立て、地元で活動する団体によるキーホルダーづくりやカルタ体験など多岐に渡る。参加者たちは各ブースを巡り、好きな内容を体験。母親と参加した西岡佳杜君(朝比奈小学校2年)は「釘を打つのが楽しかった。また来たい」と笑顔を見せた。
出展者の連携も
LINKAIをはじめとする地元企業の魅力を地域住民に伝えるだけでなく、企業間の連携や地域コミュニティの構築もイベントの目的の一つ。そのために、企業だけでなく大学や地元で活動する団体などにも声を掛け、活動を広げてきた。
出展した幸浦の(株)キヨシ商事営業部の正田賢哉部長は「地域の方に会社のことを知ってもらえてありがたい。他の企業の方と話せる良い機会にもなる」と話す。回を重ねることで出展者同士のつながりも生まれ、実際に雇用や事業での関係も生まれているという。
「企業間の連携が進むと、この地域の中で仕事を回せる。企業の雇用などにもうまくつなげ、活動や各企業の取り組みを続けていくことが必要。いつかは活動の拠点を作りたい」と本多代表。今後もイベントなどを通じ、地元の企業や地域をつないでいく。
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