鉄道車両メーカー「総合車両製作所」=金沢区大川=は11月10日から3回にわたり、小田小学校=同区富岡西=の5年生児童107人の見学を受け入れた。先進的な技術を持った同社を見学することで、「住み続けたい街になれば」と区が企画。24日は5年2組が同社を訪れ、鉄道車両が人の手でつくられていく様子を熱心に見学していた。
新幹線や通勤型車両などを製造する同社では、今回、区役所からの依頼を受け、「ものづくりに興味をもってほしい」という思いから工場見学を実施した。
冒頭で同社の渡邉敦総務部部長が「日本の大手鉄道車両メーカーは5つあるが、関東にあるのは当社のみ。従業員が心を込めてつくっているので、ぜひ鉄道車両を好きになってもらえれば」とあいさつ。その後、児童は軍需工場跡地に建てられた広大な敷地にある工場の一部を見学して回った。
手でつくられる車両
見学する中で児童たちは同社が1958年に日本で初めて開発・生産し、現在国内の通勤電車総数の約6割を占める「ステンレス車両」の特徴である硬くてさびにくい点を実際の車両を見ながら学習。車体をつくる工程では、一枚のステンレスから溶接などをしてハンマーでたたいたり、ガスバーナーで修正するなど人の手で車両がつくられていく過程を興味深そうに見学していた。
また、1つの車両が約4カ月かけてつくられることや、新幹線などは受注から納品まで3〜4年かかると社員が説明。質疑応答では生産台数が多い乗用車の生産はオートメーション化されている一方、台数が限られる電車では手作業でつくられている箇所が多いと回答。児童は「自分たちが乗っている電車が身近な場所でつくられていることを知れてよかった」と話していた。
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