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南極の美と厳しさ語る 小田小出身・宮道さん

社会

公開:2016年3月31日

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東オングル島迷子沢のほとりで見上げるオーロラ=本人提供
東オングル島迷子沢のほとりで見上げるオーロラ=本人提供

 初の平成生まれの越冬隊員として南極に渡った、第55次日本南極地域観測隊・宮道(みやじ)光平さん(26)の講演会が3月24日、金沢地区センターで行われた。

 講演では南極大陸までの道のりや隊員の活動内容、気象や天文現象について映像を駆使して説明。南極の厳しさや美しさを伝えた。また隊員の防寒着や氷なども展示。最後に「なぜ?や不思議を大切にしてほしい。答えが分からない時は『とにかくやってみなはれ』」と、第一次越冬隊の西堀栄三郎氏の言葉を用いてメッセージを送った。

自然との共存を再認識

 6歳から18歳までを金沢区で過ごした宮道さんは、小田小学校出身。茨城大学へ進むと、一足先に南極へ渡った先輩の言葉に魅了され「知らない世界を知りたい」と観測隊員を志した。

 活動期間は2013年11月から15年3月。オーロラ観測が主な仕事だ。「渦巻いて降り注いでくる感動」。活動の合間でオーロラの下で寝そべり、自然に身をゆだねることも。「辺りが全くの無音になるんです」

 美しさばかりではない。真冬の6月にはマイナス40度を下回る日もあるのが南極。「消火訓練の際、前回よく乾かさなかったために弁が凍って水が出ないことが。これが本当の火災だったらと思うと怖い」と振り返る。「日本の当たり前は通用しない」。建物の設営、火災など万が一の緊急事態や救命救急、全てを隊員のみで対処しなければならない。「就業時間後も常に気を張っている状態。自然と共存し、または抗いながら生きていると実感した」

 今後も南極体験を伝えていく予定。南極観測の現状や日本の技術を発信する「使命がある」という。「宇宙飛行士のように、子どもの憧れの活動になれば。夢を与えたい」と熱をこめた。

南極の氷に触る
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