祭りに欠かせないのが笛や太鼓のにぎやかな音色。現在、富岡地域には西部の「とみおか連」と下之町の「宮元囃子会」という2つの囃子会がある。秋季大祭だけでなく、7月の祇園舟神事でもその腕前を披露している。地域の祭りを音で盛り上げるこの2つの囃子会を取材した。
西部「とみおか連」
「変わっていいこと、変えちゃいけないことを守っていきたい」と話すのは、指導する浅見友香さん(30)。自身も小学5年生から会に所属し、腕を磨いてきた。部活などで忙しく、参加できない期間もあったが、「知っている子がいたから、違和感なく戻ることができた」。現在、会員は小学1年生から社会人まで約40人。毎月8日が練習日だ。「支えてくれる町内の人がいるから、辞められないですね」と笑顔を見せる。
上の子どもが下の子どもの面倒を見るのが会の「当たり前」。中学生以上はスタッフ側となり、会を支える。「次の世代につなげるため、若い子たちが教えないと」と話すのは会を立ち上げた野本敏明さん。大人になっても何かしらの形で町や祭りにつながっていけるように――そんな場所になることを願う。
下之町「宮元囃子会」
以前は磯子区森から囃子を頼んでいた下之町。「いつか自前のお囃子を持ちたいと思っていた」と野本修三会長(76)は話す。2003年から有志5、6人が森に習いにいくように。以来今に至るまで毎週木曜日は、足を運び練習に励む。「囃子は奥が深い。まだまだ習うことがあるし、キリがないね」と話す。
13年には10周年記念として、町内の有志が大太鼓1つと締太鼓2つを買ってくれた。「なおさらちゃんとやらなきゃと思って。気の引き締まる思いだった」。
計30人の会員のうち、13人が子どもだ。月2回、地元で練習を重ねる。「子どもがいれば、将来が見える」と野本会長。子どもが太鼓を叩く姿を見て、町内の人にも親近感を持ってもらえればと話す。「ウチはまだ10年そこそこ。これからどうやってうまくつないでいくかが課題」と話した。
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