磯子区は、今年度の目標や取り組みを示す「磯子区運営方針」を5月17日に公表した。9年後の区制100周年に向けたスタートの年と位置付け、子育て支援、高齢者支援、防災・減災対策に重点をおいた。
運営方針は、区の取り組み、事業の方向性を示すもので、毎年この時期に公表している。
基本目標は、今年度あらたに「地域の皆さまとともにつくる笑顔あふれるまち・いそご」とした。目標達成に向けた施策は、昨年同様に「魅力にあふれた住み続けたいまち」「ともに支えあい、健康でいきいきと暮らせるまち」「安全・安心で住みやすいまち」を掲げ、「おもてなしの心による区民サービス」を加えた。
児童虐待防止で連携
「住み続けたいまち」では、昨年に続き、地域の担い手づくりの推進や商店街支援に取り組むほか、新規事業として緑化推進のPRを行う。開催を控えるラグビーW杯や東京五輪、パラリンピックにむけた啓発イベントも新たに実施する。
「いきいきと暮らせるまち」では、高齢者支援として地域包括ケアの推進に力を入れる。昨年区内で6カ所立ち上がった「子ども食堂」への継続的な支援を新規事業にあげた。青少年健全育成では、昨年策定した指針の啓発講座を3回開催。6月に、区役所隣りに移転する南部ユースプラザと連携した引きこもり対策にも取り組んでいく。新規事業として、「地域とともに取り組む児童虐待防止」を掲げ、2つのモデル地区で地域、教育機関と連携したエリア別の虐待防止連絡会を開く。
「安全・安心」分野は、子育て世代向けの防災講座や小中学生対象の防災授業を引き続き実施。要援護者支援の推進に向け、自治会町内会への説明会を新たに行う。区災害対策本部機能の強化として防潮設備を設置する。
働き方改革に取り組むのが「区民サービス」。職員の働き方を見直し、窓口サービス向上にむけた研修を実施する。
区政推進課の担当者は「皆さまが安心して暮らせるように、子育て支援、高齢者支援、防災・減災対策の3つを柱とした。100周年に向けしっかりと事業に取り組んでいきたい」と話した。
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