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2校の「富岡中」が交流 地名縁に金沢区から福島へ

教育

公開:2019年10月3日

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能見台連合町内会への報告会
能見台連合町内会への報告会

 横浜市立富岡中学校(山我智康校長)の生徒会役員8人が9月20日、21日に初めて福島県富岡町立富岡第一中学校を訪れた。両校は同じ「富岡」の地にあることを縁に交流をしている。

 2校の交流が始まったのは2年前から。昨年11月には富岡第一中の生徒6人が富岡中を訪れた。かつて富岡町は国道6号線沿いに商業施設が立ち並び、賑わいを見せていた地方都市。震災後は福島第一原発から20キロ圏内にあることから全域が帰還困難地域に指定された。現在、主要施設は復興し、富岡駅まで電車も通る。富岡第一中は2018年に周辺小中学校と合同し再開。だが震災前は周辺中学と合わせて約600人いた生徒は10人に減少している。

 金沢区から訪れた8人の生徒らは富岡第一中の生徒10人と同校の見学や震災被害を受けた地域等を、バス車内から帰還困難地域内も見学した。また一緒に授業を受けたり、地元伝統の小浜童太鼓の体験をしたり、富岡漁港の砂浜やJヴィレッジを訪れるなどして交流を深めた。震災当時は幼稚園生だったという三枝涼花さん(2年)は「今まで授業でしか知らなかった福島の現状を直接知ることができた。周りの人にも伝えていきたい」と感想を述べた。山我校長は、共通した「富岡」の地からふるさとの魅力を学ぶことを目的に両校の交流を主導している。「同じ地名をふるさとに持つことを縁に、東日本大震災を風化させず一緒に考えていってもらえれば」と話す。

 今回の訪問は富岡第三地区連合町内会と能見台連合町内会の支援を受け、実現。生徒たちは28日に富岡と能見台の地域ケアプラザでそれぞれ行われた各連合町内会の定例会で、当日の様子を自作のパワーポイント資料で発表した。

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