新しいピアノと冨田館長
栄区民文化センターリリス（指定管理者神奈川共立・ＪＳＳ共同事業体）は、27年前の開館当初から利用されていたスタインウェイ＆サンズ製のグランドピアノを新しいものに入れ替え、３月１日（金）に二代目のお披露目公演を行う。
同館が所有するのは、スタインウェイ＆サンズ製のＤ-２７４モデル。以前から同じモデルを所有していたが、導入から30年近くが経ち、湿気と温度の影響で音の調整が難しくなってきていることから、新しいものとの入れ替えを決めた。
ただ、冨田嘉明館長によると「同じモデルでも、一つ一つ職人の手作り。個体によって音が違う」とのこと。そこで、購入にあたり同じモデルを３台用意し、同館賛助アーティストの加藤昌則さんが弾き比べることによって１台を選んだ。冨田館長は「一般の市民からプロまで使う。癖のないバランスのよいものを選んだ。利用者が『ここで弾いて良かった』と思えるように、良い状態を保っていきたい」と話している。
現在ピアノは「弾きこみ」という作業を行っている段階。新品のピアノを馴染ませる工程で、響きが安定し、豊かなものになっていくという。
また、同館は地元音楽教室の発表会から、コンクールの予選・本選、プロのコンサートまで幅広い用途で使われることが多いが、個人での利用も可能。横浜市市民利用施設予約システムから６カ月前の抽選に申し込み、当選すれば利用することができる。
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