老朽化と耐震性の問題から、今年3月で閉館になる西区の浅間コミュニティハウス。同館の蔵書約3万3千冊のうち、住民から要望の高かった児童書約1万冊の暫定移転場所がこのほど決まった。
保管場所は、岡野中学校そばにある岡野2丁目のマンション1階。浅間コミュニティハウスの閉館後に児童書1万冊と文庫本4千冊を移転して閲覧場所を設けるほか、貸出しも行う。開所は4月末を予定。読み聞かせや少人数の打合せができるスペースも確保される。
また、児童書以外の本は、区内の軽井沢コミュニティハウスと藤棚地区センターに1万冊弱を移転する方向で、残りは老松町の横浜市中央図書館で保管。軽井沢・藤棚に移転された本は閲覧可能だが、中央図書館は保管のみで閲覧は不可。
浅間コミュニティハウスの児童書の蔵書数は区民施設としては市内でも群を抜き、幼児向けの読み聞かせも20年以上の歴史があり、利用者から閉館後の児童書の扱いや会の存続について要望があがっていた。
同館の閉館をめぐってはこれまで住民・利用者と西区の間で紆余曲折があった。昨年2月の住民説明会では区の提案に住民・利用者側が反対、計画は白紙に戻された。その後、地域(利用者)代表と区が一緒に解決策を話し合う「検討委員会」が7月に発足し、閉館後の図書の扱いや跡地利用について話し合ってきた。
そして、同委員会では現在、閉館後の跡地利用に関して住民の意見を集めるアンケートを実施している。回答期限は2月22日(火)で、アンケートは区役所や区民利用施設などで配布している。委員会では「皆さんの声が同館再建の後押しになる。ぜひアンケートにご協力いただき、ご意見をお聞かせ下さい」と話している。
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