――昨年5月の就任からこれまでの区政を振り返っての感想をお聞かせ下さい。
「就任前にはなりますが、まず3月の東日本大震災を契機にして、さまざまな事が変わった1年でした。中区は観光客や通勤者も多く、帰宅困難者対策、また海に面した地域として津波対策など、実践的な対応策の見直しをしてきました。今まで不十分だった駅や警察との連携会議なども持ち、安全・安心の面での絆も深まった年でした」
――地域福祉の面でも動きがありましたね。
「地域福祉保健計画の中の「中区みんなで小さなおせっかい宣言」が7月に策定され、区民一人ひとりが行動をおこし地域の絆を深めていこうという区民運動がスタートしました。また全国で過去最多の205万人にものぼる生活保護者への支援策として中区では寿地区への就労支援を始め、これにより就職の決まった方もいます。引き続き支援を強化したいと思います」
――明るい話題ではどんな事が印象的でしたか。
「映画『コクリコ坂から』は中区が舞台となり関連したイベントも区内で行われ、人のにぎわいという点でも印象的でした。また日本大通りが都市景観大賞を受賞したことや、横浜文化体育館を本拠地としたプロバスケットボールチーム『横浜ビー・コルセアーズ』が誕生したことも明るい話題でしたね」
――今年の重点施策は。
「大きな取り組みの一つが7月から外国人の方の住民基本台帳への登記がスタートすることです。外国籍の方が多い中区では他の区に先駆けて、外国人コミュニティへ入り込み、丁寧に説明することや特別相談窓口を設置するなどして、前倒しで準備を進めていきます。いかにスムーズに新制度へ移行できるかという事が課題にもなってきます。
まちのにぎわい作りという点では、今年も見どころの多い年です。馬車道に碑のある日本写真の開祖・下岡蓮杖が横浜で写真館を開業して150年ということで、市と連携してイベントを行います。また2月に伊勢佐木モールにオープンするカトレヤプラザにも、にぎわい作りを期待しています。あとは何と言っても横浜DeNAベイスターズですね。まさに地元に本拠地がある中区は環境的にとても恵まれています。地域の皆さんで応援しましょう」
――今年の抱負を教えて下さい。
「昨年繋がった地域や家族の絆をもっと太く、濃くしていきたい。昇り龍のように飛躍の年にしたいと思っています」
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