中区のダンススタジオで心肺停止状態になった男性を救ったスクール生や従業員に対して中消防署が11月1日、感謝状を贈呈した。事故直後から心臓マッサージを行い、近くの駅からAEDを借用するなど、6人のチームワークと的確な行動が評価された。
事故が起きたのは8月16日の午後1時頃。中区花咲町のダンススタジオ「ダンスインモーション」(下沢秀樹代表・写真右から2番目)をレッスンで訪れた竹内五十八さん(60・写真前列)が心肺停止状態となり突然倒れた。従業員の斉藤ひかるさんらが声を掛けるも応答がない。そこにたまたまレッスンを受けていた看護師の石倉文恵さん(写真左)が居合わせ、気道確保を行うとともに、同じく生徒の土田基允(きよし)さんと田中鉄錫(てっしゃく)さんに心臓マッサージをするように指示した。
その間に代表の下沢さんが119番通報を行い、従業員で元自衛隊員の岸森正倫さんがどこかからAEDを借用するためにビル4階のスタジオを飛び出した。
「まさに無我夢中で、みんな必死でした」と下沢さん。その後AEDと心臓マッサージを継続し、救急隊に引き継いだ。病院に運ばれた竹内さんは10月上旬に意識もはっきりとし、後遺症もなくこのほど無事に退院。今回の贈呈式にも立ち会った。
「本当に皆さんのおかげで命拾いしました。もう少し元気になったらまた教室に通いたい」と竹内さん。
中消防署の小野和夫署長は「6人の勇気ある、適切な行動のおかげで尊い人命が救われたことに本当に感謝したい」とお礼を述べた。下沢さんは「命が助かって本当によかった。日頃のチームワークが役に立ちました」と笑顔で語った。
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