――新年を迎えるにあたり、改めて昨年の感想をお聞かせ下さい。
「私個人としては、4月に区長に着任してあっという間の1年でした。各地で多くの方々とお会いするなかで、皆さんが西区に住んでいることを誇りに思い、街のために何かをしようという想いを持つ温かい地域だと感じた1年でした」
――改めて西区の印象を
「都会でありながら下町気質の残る街ですね。街の美化、防犯・防災など地域活動が盛んです。また『虫の音を聞く会』など昔から西区にあるものを大切にし、文化・スポーツを通じて、街の一体感、人と人とのつながりをつくろうと一生懸命に活動されています」
――区としての課題は。
「防災が最大の課題です。西区は一大繁華街を抱え、古い街並みも多い地域。災害が起きれば大きな被害が想定され、津波も含めてしっかり対策をしなければいけないと認識しています。
各地区で開催された『地域のつどい』でも、防災に対してこれまで以上に『地域でできることは地域で』という意識が高まっています。行政はもちろんですが、きめ細かい防災・減災の取組には、地域のことを一番知る地域の皆さんに取り組んで頂くことが重要になります」
――今年の抱負を。
「区制70周年の節目を一過性の祭りではなく、西区に住む人々の一体感を醸成しながら、街の課題を共有し、一緒に取り組んでいく機運を作りたいですね。昨年作成した指針に基づき、区の魅力を再発見しながら、街や人々がつながり、もっと住みやすい地域にするためにこの街をどうしていくかを一緒に考えていく1年にしていきたいです」
――その他重点施策は。
「昨年から災害時にも役立つよう、地域の方々に協力していただき『あんしんカード』を高齢者などに配布して、顔の見える関係を築いて頂きました。今後はこの関係を継続していくことが課題です」
――最後に区民へメッセージをお願いします。
「区役所職員一同、西区のために全力で努力してまいります。25年度末まで続く区庁舎の耐震工事ではご迷惑をおかけしますが、お客様にとって快適な窓口づくりを進めております。安心して暮らせる、温かい街をご一緒につくっていきましょう。本年もどうぞよ
ろしくお願いします」
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