西区の市立野毛山動物園(鈴木浩園長)が入園者の安全確保や混雑緩和を目的に、5月の土・日曜、祝日に同園で最も人気のある施設の一つ「なかよし広場」で入場者の入れ替え制を導入している。1968年の広場開設以来初めての試みで、同園によると今後も繁忙期には取り入れていく予定だという。
なかよし広場はモルモットやヒヨコなどの小動物を自由にさわることができる子どもに人気の施設。今回の入れ替え制の導入は、昨年のゴールデンウィークの混雑を受けてのもので、同園の広報担当者によると、昨年5月は最も多い日で2万5千人以上の来園があり、なかよし広場内も「身動きが取れないほど混雑した」という。入園者の安全確保が課題となり、園では入場者数を調整する対策を検討してきた。
今回の取り組みは、20分ごとに定員100人を広場へ入れ、最初の5分間で施設内の動物との接し方や注意点を説明。その後の15分は自由にふれ合えるというもの。説明の時間を設けるのも今回が初めてで、動物についての知識を深める教育目的も兼ねている。
同園の入園者数は2012年度、28年ぶりに90万人を突破し、昨年度は約96万人。今年度は既に11万7千人(4月28日現在)の来園があり、昨年を上回る勢い。特に混雑が見込まれた5月3日から6日は事前に整理券を配り、10日以降は各回、先着順に案内する。
4月に社会実験
この導入に先立ち、4月19、20日に整理券を使った入れ替え制の社会実験が行われた。同園は「チケットの配布やアナウンスなど必要な仕事は増えるが、利用者からは入る時間が決まっていて良いという声が聞かれた」と手ごたえを話した。
整理券による入れ替え制は、連休の多い9月から11月にも予定されている。
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