中区の「本牧通り」(山手警察署前から間門)と三溪園に続く「本牧桜道」の桜植替えを中土木事務所が検討していることが分かった。今年度末まで地元住民と計画の検討を重ね、来年度の予算案が通れば2015年度下半期から6年間を掛けて植替え工事を進めていく。
本牧通りには約290本、桜道には約40本の桜が植えられ、中区を代表する桜の名所として毎年多くの人が訪れる。しかし、なかには樹齢60年を超える木もあり、中土木事務所が本牧通りで一昨年に行った調査では全体の4割弱が「健全とはいえない」状態にあるという。植え替える場合でも木の間隔や標識・交差点の見通し確保など、街路樹設置基準に照らし合わせると現状のままでの植替えが難しい場所も多かった。
そこで、中土木事務所では安全面や設置基準に加え、街の景観にも配慮しながら植替え案を検討。昨年2月から地元自治会などと話し合いを進めてきた。
計画案では、本牧通りは現状約290本の桜を約220本にする。健全な木120本を残し、その他の170本を撤去、100本を新植する。桜道は約40本を35本に。10本を残し、30本を撤去、25本を新植する。本数は概算。
工事は急激に街の景観が変化しないよう、樹木の健全度に応じて本牧通りのエリアを6つに分け、6カ年を掛けて植替え等の整備を進めていく。桜道の整備年度は検討中。中土木事務所は、地元から寄せられる要望を踏まえながら計画の詳細を年度末までに決定したいとしている。植樹する桜は高さ4mほどで、小さいながらも植えた翌春から桜が見られる程度のものを予定している。
地元からは「桜が存続できることになり嬉しい。中区を代表する桜の名所を守れるよう、計画に期待したい」(本牧まちづくり会議)との声が聞かれている。
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