35㎜フィルムにこだわる単館映画館「シネマ ノヴェチェント」が2月7日、西区役所の近くにオープンする。BARと映画館が隣り合わせる”シネマバー”という独自のスタイル。代表の箕輪克彦さん(51)は「映画を通して地域活性化の一助になれば」と話している。
箕輪さんの大好きな作品タイトルを館名にした「シネマ ノヴェチェント」(西区中央2の1の8岩崎ビル2階)は、縦1300㎜×横3010㎜のスクリーンサイズをメーンとした客席28席の小型シアター。後方の映写室には、1つの作品をフィルム交換なく上映することができる35㎜フィルム用の映写機が設置されている。また「観た後にお酒でも飲みながら語りあってもらいたい」と隣には35席程度の飲食スペースも設けた。
35㎜フィルムへのこだわりから、作品の自社配給も行う。その第一弾として、日本では劇場未公開の「SAS(特殊部隊)人質奪還指令/ファイナル・オプション」(1982年イギリス・スイス合作)を1年間上映する。
上映だけでなく作品関係者をゲストにトークショーなども行う。2月15日には俳優の竹中直人さんの来館が決定している。また、専門家による映画のつくり方などの講座も企画中だ。
箕輪さんは日大芸術学部卒。「フィルムで育ってきた」と映画好きが高じて2002年に地元の川崎市麻生区に”シネマバー”を開館した。入居ビルの取り壊しに伴い13年に閉館。新たなシネマバーをつくろうと120平方メートルほどを確保できる物件を探したところ、居ぬきで使用できる物件を西区で見つけたという。開館にあたり西区西戸部に引っ越した箕輪さんは、藤棚の商店街について「皆さん温かい。協力して地域を盛り上げていきたい」と話している。
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