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中区・西区版 公開:2016年5月19日 エリアトップへ

発達障害 支える拠点を 市内NPOが学舎開設

社会

公開:2016年5月19日

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アンブレラ関内を説明する宮島さん
アンブレラ関内を説明する宮島さん

 発達障害など特別な教育ニーズのある10代後半の子どもたちの集いの場「アンブレラ関内」が4月末、中区相生町3丁目に開設された。本格稼働は来年度からを見込む。プロジェクトを担当するNPO理事の宮島真希子さん(50)は「子ども・保護者と地域をつなげて幅広い学びの機会をつくっていきたい」と話している。

ネットで資金募る

 アンブレラ関内は、自閉症や学習障害、注意欠陥・多動性障害などの特徴のある子どもたちに、十分な学びの場を提供することが目的。また、子どもだけでなく保護者をはじめ同様の障害のある大人も集い、互いに理解を深める場にすることも役割に掲げている。

 開設したのは、宮島さんが理事を務めるNPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」=中区相生町3の61=で、場所は同NPOが入居するビルの3階。「アンブレラ関内」は拠点名であるとともに、同NPOの一事業でもある。

 住居スペースだった一室を3月から1カ月かけて、地域の子どもたちとともに改装。机や床には木材を使用し壁は漆喰を塗った。10人ほどの学習スペースと中央には談話可能なテーブルが配置され、一人になることができるスペースも整えた。

 改装にあたり、同NPO運営のシェアオフィスを活動拠点とする一級建築士の古市久美子さんと、照明デザイナーの久保隆文さんが設計および照明を手がけた。費用は持ち出しで、その資金をインターネット経由の「クラウドファンディング」で募っている。

 同スペースには、メーンテナントとして発達障害などの子どもたちを対象とした教育の場所「SNEC(スネック)」を誘致、収益面など事業としての継続性を確保した。SNECは、通信制の明蓬館高等学校=本校・福岡県=が展開するもの。

きっかけは自身の体験

 発達障害のある子どもを持つ宮島さんは、子育てをする中で、知的な遅れがないため療育手帳が交付されず行政の福祉的支援が受けられない現実を知る。その状況に問題意識を持ちつつ、また子どもの高校進学を模索する中で、発達障害の子どもの高校教育に取り組む明蓬館高校の日野公三校長に出会う。それを契機に今回の事業を決意した。

 宮島さんは「明蓬館からテナント収入を得るとともに人材を提供してもらい、NPOがここに集う人と地域をつなぐ」と説明する。また「公教育ではまだなされていない『誰も排除されない教育体制づくり』にチャレンジする場として、社会に貢献できる知見をここに蓄積し、発信していきたい」と期待する。改装費の寄付は、振込みも受付ける。詳細は同NPO法人【電話】045・664・9009。

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