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公開日:2017.07.06

シルク博物館
来館200万人を達成
開館60周年へ向け企画も

  • 認定証を手にする千愛ちゃんとその家族(同館提供)

 横浜の養蚕業の歴史を伝えるシルク博物館=中区山下町=が6月25日、来館者200万人を達成した。当日はそれを記念したセレモニーが行われ、200万人目の来館者となった太田千愛(ちより)ちゃん(6)に認定証が手渡された。同博物館は2019年に開館60周年を迎える予定で、18年の1月から3月にかけて、そのプレイベントとして山下町の歴史を辿る連続講座が行われる。



 シルク博物館は横浜開港100周年を記念して1959年に開館した、世界的にも珍しい、シルクを専門に扱った博物館。観光客や地域住民など、毎年約2万5千人が訪れ、常設展や季節ごとの特別展を通して、日本の経済成長と近代化を支えた横浜の養蚕業の歴史を長年発信し続けてきた。



 また、市内小学校の児童らが授業で訪れ、夏には生糸で作品作りなどを行う子ども向けのワークショップ「かいこ教室」が開催されるなど、地域の子どもたちにも親しまれている。



 記念すべき来館200万人目となったのは、都筑区から家族で訪れた太田千愛ちゃん(6)。当日は記念セレモニーが開催され、千愛ちゃんには認定証と同館の生涯無料パスポート、同館が2012年にリニューアルオープンした際に誕生したオリジナルキャラクター「まゆるん」のグッズなどが贈呈された。また、200万人達成から先着200人にオリジナルクリアファイルがプレゼントされた。



「一層の魅力アップを」



 来館200万人目となった千愛ちゃんは「今日が4回目の来館だったけど、びっくりした」と感想を話した。父親の憲章さん(43)は「お姉ちゃんが小学3年生で、学校で蚕を飼育しているので、今日は蚕の勉強に来ました。家族で蚕が大好きです」と話した。



 坂本英介館長は「200万人目のお客様をお迎えでき、感慨無量です。今後は300万人に向けて一層の魅力アップに努めていきます」と話した。



 同館は2019年の開館60周年に向け、プレイベントとして来年の1月から3月にかけ、同館学芸員らが開港以前から太平洋戦争後の山下町の変遷を辿る歴史講座を開催する。

 

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