神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

野毛の寝具店「丸共」 95年の歴史に幕 対面販売にこだわりぬく

経済

公開:2018年5月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
「セールの看板は父のアイデア」と話す田中社長
「セールの看板は父のアイデア」と話す田中社長

 創業95年、野毛の寝具店「スリープショップ丸共」=中区野毛町2の89=が7月末で閉店する。大正12年から続く老舗だけに、利用者からは閉店を惜しむ声が聞かれる。田中昭彦社長(52)は「先代に感謝したい」と、閉店まで店頭に立ち、来店者の対応にあたる。

 スリープショップ丸共は、1923(大正12)年11月1日に「かさぶろう」という商人が野毛で布団店を開いたのが始まり。その後、行商から貸布団や打ち返しの全盛の時代をへて、高級羽毛布団などを扱う寝具専門店として今日に至る。

 閉店は、同店が位置する地域の開発計画によるもの。閉店後は、旭区の鶴ヶ峰本店で布団直しなどのアフターフォローを引き継ぐとしている。普段は本店に詰める4代目の田中社長は、4月末からの閉店セールにともない、最終日まで実家でもある野毛店の店頭に立つ。「閉店セールの看板を見て、『なんで』って顔を出してくれる人がたくさんいる」と目を細めて話した。顧客に閉店の知らせを出したところ、地元からはもちろん、横須賀や鎌倉、川崎などからも来客があるという。

父との思い出いっぱい

 田中社長の妹でフォトグラファーのしいれいさんは「生まれ育った場所のお店がなくなるのはとてもさみしい」と閉店をしのぶ。田中さんの父親である先代は7年前に他界、その後は母親がスタッフとともに店を切り盛りしてきた。しいれいさんは「生前、父はいつも店のことを考えていました。父との思い出がいっぱいです」と振り返る。

 同店は、ネット販売は行わず対面販売にこだわり、最後までその方針を貫く。閉店は7月29日となっている。

中区・西区・南区版のトップニュース最新6

動物園と図書館を改装

野毛山地区

動物園と図書館を改装

4月22日オープン

3月27日

大通り公園リニューアルへ

大通り公園リニューアルへ

2027年春に開園予定

3月20日

子宮頸がんに新検診

横浜市

子宮頸がんに新検診

早期発見へ 支援体制強化

3月20日

「第3の家族」がユース賞

男女共同参画貢献表彰

「第3の家族」がユース賞

悩み抱える少年少女支援

3月13日

ITで小児がん理解啓発

横浜市

ITで小児がん理解啓発

「メタバース」で患者支援も

3月13日

1ドル公演が250回目

横浜みなとみらいホール

1ドル公演が250回目

ホール・音楽に親しみを

3月6日

自治会町内会へ入ろう!

いざという時に一番の頼りになる身近な存在、それが「自治会町内会」

https://www.naka-kurenkai.org/entry/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月6日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 11月28日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年3月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook