黄金町で活動するイラストレーター・イクタケマコトさんが、特殊詐欺撲滅を訴える親しみやすい広報紙をデザインしたとして8月29日、伊勢佐木警察署から功労者表彰を受けた。このデザインを使用した広報紙は、同署管内のコンビニエンスストアATM近くなどに掲示される。
デザインは、黒地に大きく白抜き文字で「詐欺に注意」と明記。その下に振り込め詐欺などの撲滅対策2本柱「こんな言葉は詐欺だ!」「留守番電話設定のお願い」を4コマ漫画風のイラストで紹介している。
イクタケさんは、同詐欺の被害が多い高齢者を意識し、分かりやすさを重視したと説明。また若年層にも見てもらえるように親しみやすいデザインを採用している。伊勢佐木署では「県民に対する積極的な広報啓発活動に多大な貢献をされた」として、今回、感謝状を贈ることとなった。
京浜急行の日ノ出町駅から黄金町駅間の高架下周辺は2000年代初頭に売春などを行う違法飲食店が軒を連ねた地域。05年1月に県警による「バイバイ作戦」で一斉摘発。その後も地域住民や行政、警察など関係団体が協力し、アートによるまちづくりを進めてきた。
そこで今回、伊勢佐木署から同エリアで活動するアーティストに広報紙デザインの依頼があり、イクタケさんは質の高い作品を提供することで、住民団体や警察などのこれまでの街づくり活動に感謝を示す形となった。
アート活動の事務局を担うNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターのスタジオで行われた29日の表彰式には、同署の和智勉署長をはじめ、地域住民による団体、初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会、伊勢佐木防犯指導員会のメンバーも参加。イクタケさんは「ここで活動できることへの恩返しです」と話した。
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