西区役所では区内で学ぶ留学生の意見を取り入れ、外国出身者から見た西区の魅力を反映した町歩き用のリーフレットを作成する。12月10日には留学生が区内在住者らと一緒に区内を歩き、神社や商店街などを見学した。
リーフレットを作るのは、公募による在住者らと横浜デザイン学院=西区中央=の日本語学科に通う留学生、区内で観光ボランティアを行っている「にしくシティガイドグループ」。
この日はカナダ、フランス、ベトナム、タイ、中国出身の留学生5人が参加。シティガイドグループの案内のもと、半日かけて区内を見学した。伊勢山皇大神宮では雅楽の演奏を聴いたほか、普段は入れない拝殿奥を見学。戸部駅近くの銭湯・記念湯では背景画が描かれた日本ならではの浴室を眺めた。
藤棚一番街では、今井かまぼこの3代目・今井宏之さんと奥村洋品店の4代目・奥村雄彦さんが参加者に店舗を説明。フランス出身の留学生は伊達巻を試食し「おいしいね」と舌鼓を打っていた。奥村洋品店では4代目が自ら売れ筋の商品を実演販売。バラエティ豊かな取扱品の数々に参加者も驚きの表情を見せていた。
見学の合間には同ガイドの渡辺恵市郎代表=人物風土記で紹介=が藤棚商店街の歴史をレクチャー。市電停留所の駅前商店街として栄えながら、市電廃止や三菱重工の横浜ドック移転などの難局を乗り越えて今日に至る歩みを説明した。
台湾生まれでカナダ出身のユーシェンさんは「浮世絵が好きなので、銭湯の背景画が見られてよかった。商店街では買い物だけでなく、かまぼこ作りなどの体験ができると行く理由になると思う」と感想を話した。
今後は留学生と公募による参加者が意見を出し合い、リーフレットの原稿案を作成。それをもとにプロがデザインし、来年4月以降に区内の公共施設などで配布する。
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