中区・西区版 掲載号:2020年6月18日号 エリアトップへ

横浜市 児童虐待、潜在化を危惧 休校などで相談数「微減」

社会

掲載号:2020年6月18日号

  • LINE
  • hatena

 新型コロナ対策の外出自粛により児童虐待のリスクが懸念された今年4〜5月、市内の児童虐待相談受付件数が前年より減少した。休校などで学校や保育所からの相談が減少したためで、市は実態把握が困難な状況が続いたことによる虐待の潜在化を危惧している。

学校・保育所からの件数減

 全国的に児童虐待の相談対応件数は年々増加しており、横浜市でも2019年度は全体で1万998件と前年度比1393件の増加となっている。そんな中で新型コロナ対策による臨時休校が始まった3月以降、虐待相談受付件数にも影響が出始めた。3月は前年とほぼ同数(4件増)だったが、4月(36件減)、5月(147件減)と前年より減少した。

 減少したのは主に学校や保育所、医療機関からの相談。これらの機関は子どもの様子に異変があれば区役所や児童相談所に通告・相談する役割を担うが、休校などでその機会が失われ、ウイルス感染を懸念して医師の診察を避ける人も少なくなかったという。区役所での乳幼児健診や新生児訪問も実施できず、子どもや親子との接点が減少したことも件数減少に影響しているとみられる。

 NPO法人「神奈川子ども支援センターつなっぐ」の代表理事を務める飛田桂弁護士は「(件数減少は)虐待が家庭内に潜在化した可能性はある。社会とつながっていない時間が長かったことで子どもは酷い虐待も当たり前のことと受け入れてしまっているおそれがあり、学校再開で全てが解決するわけではない」と指摘する。市こども青少年局こども家庭課の担当者も「はっきりとは分からないが、やはり一定の危惧はある」と話す。

 休校期間中、子どもがずっと家にいることによるストレスで手をあげそうになったという保護者からの相談や、両親が共働きで低学年の子が1人で家にいるのをネグレクトではないかと心配する相談も行政にあった。市担当者は「周囲から心配な場合は知らせてほしい。子育てなどご自身のお悩みがある人も相談してほしい」としている。

中区・西区版のトップニュース最新6

和泉屋の秋津さん受賞

県民功労者表彰

和泉屋の秋津さん受賞 社会

県ふぐ協会での尽力たたえ

7月2日号

医療体制拡充に56億円

横浜市

医療体制拡充に56億円 社会

コロナ第2、3波に備え

7月2日号

ミニ絵本で復刻

童謡 赤い靴

ミニ絵本で復刻 文化

横浜の魅力語り継ぐ1冊に

6月25日号

桜木町駅周辺 大きく変化

桜木町駅周辺 大きく変化 社会

JR新改札、新市庁舎が完成

6月25日号

コイン音で距離呼びかけ

中区相生町デザイン会社

コイン音で距離呼びかけ 社会

「感染対策楽しむ仕掛けを」

6月18日号

児童虐待、潜在化を危惧

横浜市

児童虐待、潜在化を危惧 社会

休校などで相談数「微減」

6月18日号

あっとほーむデスク

  • 7月2日12:39更新

  • 7月2日0:00更新

  • あっとほーむデスク

    7月1日21:03更新

中区・西区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年7月2日号

お問い合わせ

外部リンク