神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2020年9月10日 エリアトップへ

本牧 気まぐれ歴史散歩 37 大谷嘉兵衛 日本茶輸出を支え茶聖と呼ばれた人

公開:2020年9月10日

  • LINE
  • hatena
大谷嘉兵衛翁碑 天徳寺
大谷嘉兵衛翁碑 天徳寺

 横浜が開港場となったことで、横浜は国内から海外へ輸出する品々の集積地になりました。横浜から欧米へ最も多く輸出されたものは生糸・絹製品でしたが、日本茶は2品目の重要な輸出品でした。

 欧米人が茶を楽しむようになったのは17世紀初頭にオランダの東インド会社が、平戸の日本茶とマカオの中国茶を輸入してからと言われています。インドやスリランカで茶の栽培が盛んになるのは19世紀後半、横浜開港後のことです。日本が鎖国している間も長崎から日本茶が輸出され、欧米で取引されていたようです。

 横浜が開港すると、伊勢国飯高郡谷野村(現三重県松阪市)に生まれた大谷嘉兵衛は、明治元(1868)年に19歳で来浜し、外国人商社で国内での茶の買い付けに従事しました。欧米各国も横浜で積極的に茶を買い求めたことから、商社に勤める傍ら、自らも元浜町に製茶売込商を開業しました。茶の品質向上や製茶業の発展に尽力した嘉兵衛は、製茶業界の第一人者となり、茶聖(ちゃせい)と称されました。横浜市会議長・横浜商業会議所会頭(現横浜商工会議所)等を歴任し横浜の発展にも貢献しました。

 原富太郎が中心となってまとめた大谷嘉兵衛翁伝(国立国会図書館蔵)や、大谷家の菩提寺・本牧の和田山にある天徳寺に建っている大谷嘉兵衛翁碑に、嘉兵衛の功績が記されています。

 次回は天徳寺から本牧通りを渡って十二天の方へ向かっていきたいと思います。(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)
 

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

中区・西区・南区版のコラム最新6

横浜とシュウマイと私

連載コーナー38

横浜とシュウマイと私

「隠れシュウマニスト」

4月25日

私のまちの連合会長

地区連合町内会インタビューvol.5

私のまちの連合会長

新本牧地区連合町内会会長 宮本僚太郎さん

4月25日

『御影堂』

本牧 気まぐれ歴史散歩 78

『御影堂』

本牧の祖先たちが眠る場所

4月25日

防災力を高め安全安心な街へ

まちの賑わいへ区の魅力をPR

横浜とシュウマイと私

連載コーナー37

横浜とシュウマイと私

「豚と魚介のおいしい関係」

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

中区・西区・南区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook