中区内の年長児がいる保育園全29園(市立3・民間26)が参加する「紙上」駅伝大会。12月の本番に向け準備が大詰めを迎えている。11月19日には全29作品が区役所に勢ぞろいし、お披露目となった。すべてをつなげた縦2m×横16mの巨大絵は、12月24日から市役所1階に展示予定で、当日は午前10時から除幕式を予定している。
この取り組みは、毎年11月に本牧山頂公園で開催されている「駅伝大会」の代替企画。
例年の大会は、園児をはじめ保護者や区内小学校の教員、地域住民らが参加する1千人規模の一大イベントだ。子どもたちの思い出づくりだけでなく、同じ学校に通う予定の友達を知り、また小学校教員との交流をはかる意味合いがある。
しかし、今年はコロナの影響で大会が中止となったため、駅伝大会の絵を制作する企画が参加園から持ち上がった。テーマは「かいて、きって、はって、みんなで駅伝大会」。園ごとに薄緑色の台紙(縦100cm×横80cm)1、2枚に園児が自分の絵を描き、その台紙をつなぎあわせて合計40枚からなる巨大絵(縦2m×横16m)を作成するもの。この新たな試みを受け、多くの人に見てもらいたいと区役所の担当者が奔走。新市庁舎での展示が実現した。
新市庁舎で展示
19日には区役所に集められた29作品をつなぎ合わせ、全体像が明らかに。巨大絵の中央には、ぐるりとトラックが描かれ、すべての園児が同じ方向に走る工夫も。
絵のサイズは統一したものの作風は様々。写真を使用したり、色紙をちぎって貼ったちぎり絵によるものなど、各園が工夫を凝らしている。
各園との調整を行うネットワーク専任保育士の秋元千恵子さんは「手直しするところはなかった」とほっとした表情で話していた。実行委員の一人でラフ・クルー元町保育園の田村彩香園長は「大会が中止になり、心のつながりづくりが試されるなか、とても良い企画になった」とコロナ禍による新たな取り組みに期待感を示す。
作品は、市役所1階の展示スペースで12月24日から1月11日(年末年始を除く)まで見られる。
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