高齢者の外出にタクシーを活用する取組が12月4日に行われた。中区内のタクシー会社がミニバンを配車し、80歳以上の高齢者3人が参加して金沢区の南部市場などを訪れた。参加者は久しぶりの遠出を楽しんだようだ。
この取組は、中区社会福祉協議会と本牧原および麦田の地域ケアプラザ(CP)が、アサヒタクシー(株)(藤井嘉一郎社長)=中区山元町=と共同で企画したもの。高齢者の生活ニーズの一つとされる「外出手段・機会の確保」に焦点をあて、安心して病院や買い物に行けることで孤立予防になる交流の機会を絶やさないことが狙いだ。
12月4日と11日の2回を計画し、初日は本牧原地域CP、11日は麦田地域CPの各担当エリアの住民が対象。行先はタクシー会社と話し合い、鎌倉紅谷の工場直売所と南部市場(いずれも金沢区)とした。
4日は中区錦町のマリンハイツに住む80代の男女3人が参加。介助なしでの歩行が難しい人もおり、乗車までの移動負担軽減にタクシーをハイツ入口に横付けした。
初めての試みとあって、出発時に不安を口にする参加者もいたが、同行した本牧原地域CPの生活支援コーディネーター、渡邊真理子さんは「皆さん南部市場で生活必需品をたくさん購入するなど楽しんでいました」と今回の取組を評価した。女性のタクシー運転手の気づかいもあり快適に過ごせたという。アサヒタクシーの藤井社長は「コロナ禍、タクシーはドアtoドアで安全な公共交通だと思います」と話していた。
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